駅につき私たちは
自転車をおりて切符売り場へ足を進め
改札を通りホームで電車を待った
イスに座った二人にはまだ、言葉はなにもなかった。
私はひたすら話題を考えたけど、何も浮かんでこない…
浮かんでくるのは涙だけ
ハチはそんな私に気づいたのかゆっくりと口をあけた
「ごめんな。」
「え?」
「こないだ。」
「あ~それは気にしないで!私も、ごめん。」
「うん。」
そのあとまた沈黙が続く…本当は言わないといけない言葉があった。
でも、その言葉がでてこない・・・。
『まもなく1番線に電車が到着します。この電車は....』
「もう行かないと。」
私はスっと立ち上がった。
同時にハチも立ち、少しずつ歩き出した。
白線のところまで来るとそこで止まり、ハチを見た。
「ハチ…あのね、私」
今言わないといけない…
「ハチ…あのね…」

