「でもお前カズと」

「ハチが言った…
『付き合えば好きになる」って」

「・・・」

「ハチを諦めようと思ったよ…
だから付き合った…
でもやっぱりだめ。
ハチじゃなきゃいやだもん
側で笑ってるのが…
ハチじゃないと嫌だもん!」

涙は止まることを知らないかのようにずっと流れつずけた
なぜか息も上がって、全て言い終わった後には息が切れて
ハァハァ言ってる自分に気づいた


ハチは驚いた顔をしたまま、何も言い返してはこなかった



「ずっと期待してた
たった一%でも…

それが100になることを
願ってた。

大人になったら
きっと私がハチの横で
一緒に笑って過ごしてることを
期待してた」


「…んなの、今さら言われたって…
お前はカズを選らんだ…
もう昔には戻れない。」

そう言いながら新しい煙草をまた吸い始める

白い煙が目の前を通過する。


「…それでも私は、ハチが好き」