「関係ないって…
だったら私が何時に帰ってこようとハチに関係ない!」

「はぁ?」

「間違ったこと言ってないもん!」

ムキになってそう言うと、ハチも返してくる。

「別にお前が何時に帰ってこようと俺は気にしてへんけど?
ただ偶然におったから言っただけやん」

「え…?」

「何、期待してんの?」

その言葉を聞いて、すぐにハチを睨んだ
顔がニヤニヤと笑ってる


「別にお前なんか心配してへんし。
ちょっとキスしたくらいで、期待すんなよ」

煙草を投げ捨てながらそう言う
「何それ…」

投げられた煙草を見つめながら私は言葉を返した

「キスくらい誰とでもでき…」

ハチの言葉が言い切る前に、私は重なるように声をあげた

「期待したよ…だめだった?」

涙がポロポロ零れた


「ずっと好きだったんだよ?
小学のときも、変な噂のせいで話せなくなっても
中学でハチに彼女ができても高校になって、会えなくなっても…
ずっとずっと好きだった」