大きな 歩道


膝にあたり


踊り跳ねる荷物


それがどうしてももどかしくて


でも歯が上下に震えて


ガツガツ言ってる


それでも、目尻にたまる涙は


とめどなく降ってきて


正面に あなたが来ないかな


なんて 願ってしまう


だからかな?


溜まっていた涙は


いつの間にか


私の頬を濡らしていた


前方に走る人を


見つけ


あなたじゃないことに


悲しみと 安心が交差する


家の前で


‘こないかな’


‘こないかな’


って無意識に


足取りを 遅くする


でも


逢えなかった


ドアの後ろの世界には


きっと


あなたはいる


それを知って


これから


ここに出来る道を


探した