「星夜!」
「きまったんか!?桜ちゃんっ!」
星夜は、ニコニコしながら言った。
「星夜!桜でいい!それと、後ろの子。
気にいったんやけど・・・!」
そう言うと、ニコニコだった星夜の顔が、厳しくなった。
うちは、不思議に思い首をかしげた。
星夜は、後ろからその子を引っ張り出して、言った。
「あっ!ええんやけど・・・・・。
こいつ、俺の双子の妹なんや。」
まぁ~言われてみれば、多少似ていたから、
そこまで、驚きはしなかった。
「うちは、櫻宮 星華です。桜ちゃんいうん?
よろしゅ~なぁ~♪」
星華と、名乗る女の子は、髪が長くて金髪に近い茶髪。
前髪が、眉下くらいで目がパッチリ。
鼻も高くて、スタイルもいい、モデルさんの様な人。
うちは、さっきよりも気に入って。
「星華院 桜です。出来たら、友達になってください。」
と、言ってみた。
そしたら、星華ちゃんはにっこり笑って、
「友達なん甘いこといいんと、親友や!親友!」
と言った。
うちは、嬉しくて星夜に心から感謝した。
「ありがとう。星夜も!こんないい、妹さん持って!幸せやなぁ~。」
星夜と、星華ちゃんは満面の笑みで、うなずいてくれた。
その後、星華ちゃんは、
「星華って呼んでな♪うちもう塾いかなあかんから、またな!」
と言い残して、場を去っていった。
うちに、初めて友達の出来た日だった。