「好き」

そう呟きながら温かい風に、紙飛行機を預けた。
どこまで行ったのかは分からない。
信じないと誓った五歳の春。
そこから今、時が動いた。
“もう一度信じる”
そんな淡い願いを大空へと飛ばした。