「カッコわりーな・・・。俺・・・。こんな泣いたりして、女に慰められて・・・。マジ・・・・。超カッコわりーよ・・・。」
星夜は・・・・。カッコ悪くなんかないよ・・・・。
カッコ悪いどころか、凄くカッコいいよ。
妹のために涙を流すなんて、カッコよすぎるよ・・・・。
「星夜はカッコ悪くなんかないよ・・・・。」
星夜の顔がうちの肩で、小刻みに震える。
星夜の両手がうちの背中に回る。
「ありがとう・・・・。で・・・・続き、教えて・・・・。」
小さな声で囁くから、耳が‘ピクンッ’とした。
「うん。で、『体で説明しろ』って言われて、服破かれたって・・・・。」
「は?」
星夜の険悪な声に、思わず声を漏らす。
「‘は?’って?」
星夜は顔を上げ、うちの耳元で囁く。
「なんだよ・・・・。『体で説明しろ』って・・・・・?あいつ、約束忘れたの・・・か・・・・?」
こんな星夜の怖い声初めて聞いた。
というか、‘約束’って何だろう?
沸々と湧き上がる疑問に、うちは思わず首を傾げた。