「だってさ、今から戻っても、
もうお昼じゃん。ね?行こーよ」
今はお昼休みに入る少し前だ。
「サボりは駄目だって」
「えー、今のはどうだって言うの?」
「今のは先生に頼まれてだから、しょうがないの」
……どうやら、頼まれ事があったらしい。
「でも必要無いのに時間かけたじゃん」
「…………かけてない」
「かーけーまーしーたー!」
何だかいちゃついているように見えなくもない。
それも楽しそうだ。
見ていると軽くイラつくから、
早く行ってくれないだろうかと思ってると
踊り場で突然、足を止めた。
止められたから、
先輩も合わせて止まったようだ。



