あした……

いや、日付けが変わってるから今日だけど、あたしは秋吉に
“あのこと”を話す決心をした――――



その日、太陽が傾きはじめた頃“オアシス”へと向かう秋吉の車が赤信号で停車した。

秋吉はハンドルを握り、前を向いたままで言った、

「今日も“オアシス”でいいね?」

「………」

助手席のあたしは車に乗り込んだときから、ずっと黙ってうつむいていた。

「ん? どうした?」

あたしはうつむいたまま答えた、

「あの、課長、あたし…」

「なにかな?妙にあらたまって。フフフ…」

秋吉は余裕な感じで笑った。

「あたし……」

「え?」



「……生理が……ないんです……」