あたしはこのギャル系の女のコのことを知っている!
それもイヤっていうほど、よく知っている!
まちがいない!
あたしのかわいいペットを奪い取った、ドロボー猫の貧乳オンナだ!!
「アイツ、蓮華さんというものがありながら、他の女のコと浮気してるんだよ」
「………」
「この写メが動かぬ証拠さ」
真顔で訴える博士モドキの顔を見ながら、あたしは「フンッ」と鼻で笑ってやった。
「え…」
「あなたって人はなんでそう、いつもいつもタイミングが悪いんですか?」
「“タイミングが悪い”って…?」
「フフンッ」
だけど、あたしは鼻で笑って博士モドキの質問には答えてあげなかった。


