それから数日後―――
「今夜、蓮華はクラブの出勤日だろ? 俺、今夜は交通誘導員のバイト休みだから、ライブが終わったら先に蓮華の部屋に来といて、俺が晩メシ作っといてやるよ」
昼に電話をもらったとき、たしかにカレはそう言っていた。
なのにあたしがクラブから帰ってきたとき、カレは部屋にはいなかった。
電話をかけても出ない。
メールをしても返事がこない。
いくら待っても……。
いくら待っても、なんの反応もない。
あたしは、ひょっとしてなんかの事故に遭ったんじゃないか、って心配で心配で夜も眠れないまま、とうとう朝になってしまった。
そして、もうすぐコンビニのバイトに出掛けないといけない時間だと思ってたとき、
「ピロロロロロ…♪ ピロロロロロ…♪」
あたしのケータイに着信があった。
あたしは誰からの電話かも確認しないまま、飛びつくようにケータイを手にした。
「もしもし、貴志っ……え? 警察!?」
「今夜、蓮華はクラブの出勤日だろ? 俺、今夜は交通誘導員のバイト休みだから、ライブが終わったら先に蓮華の部屋に来といて、俺が晩メシ作っといてやるよ」
昼に電話をもらったとき、たしかにカレはそう言っていた。
なのにあたしがクラブから帰ってきたとき、カレは部屋にはいなかった。
電話をかけても出ない。
メールをしても返事がこない。
いくら待っても……。
いくら待っても、なんの反応もない。
あたしは、ひょっとしてなんかの事故に遭ったんじゃないか、って心配で心配で夜も眠れないまま、とうとう朝になってしまった。
そして、もうすぐコンビニのバイトに出掛けないといけない時間だと思ってたとき、
「ピロロロロロ…♪ ピロロロロロ…♪」
あたしのケータイに着信があった。
あたしは誰からの電話かも確認しないまま、飛びつくようにケータイを手にした。
「もしもし、貴志っ……え? 警察!?」


