『恋華(れんげ)』


あんなに泣いた後なのに

また人を好きになっちゃうなんて

あたしは救いようのないバカかもしれない



だけど……



あんなに泣かされた後なのに

まだ人を好きになれるところが

あたしにとっての救いかもしれない




たとえひらひらと花びらを散らしたとしても

季節はめぐって恋の華はもう一度咲く


だから今は

蕾の中にまどろんで夢を見ていよう―――