え?
そんなの…嫌だ。
せっかくできたきっかけ。
一緒にいられる最初で最後の今を、誰かに取られるなんて嫌。
そう思ったら胸がキューッてなって、勝手に声が溢れた。
「ダメ!今日これなかった皆の分まで、あたし達が楽しまなきゃいけないから」
「は?美波何言ってんの?」
すかさずきた莉里ちゃんの鋭いツッコミで、ハッと我に返ったあたし。
ヤバい…!
自己中で大人気ないにも程がある!
「い、いや…あのっ」
言い訳しようとテンパってたら、右手に温かさを感じた。
「莉里悪い。今日だけはお前のわがまま聞いてらんねーわ」
それだけ言い残して、あたしの右手を引いて走り出した菊地くん。
頭が真っ白のあたしに理解できたのは、心地いい夏の風だけ…。
そんなの…嫌だ。
せっかくできたきっかけ。
一緒にいられる最初で最後の今を、誰かに取られるなんて嫌。
そう思ったら胸がキューッてなって、勝手に声が溢れた。
「ダメ!今日これなかった皆の分まで、あたし達が楽しまなきゃいけないから」
「は?美波何言ってんの?」
すかさずきた莉里ちゃんの鋭いツッコミで、ハッと我に返ったあたし。
ヤバい…!
自己中で大人気ないにも程がある!
「い、いや…あのっ」
言い訳しようとテンパってたら、右手に温かさを感じた。
「莉里悪い。今日だけはお前のわがまま聞いてらんねーわ」
それだけ言い残して、あたしの右手を引いて走り出した菊地くん。
頭が真っ白のあたしに理解できたのは、心地いい夏の風だけ…。



