「マノサクス、上空から確かめてくれないか」

「わかった~」

 シレアの指示で翼をはばたせる。

 大きな翼はさすがに迫力があるものだとアレサたちは感心するように、みるみる小さくなるマノサクスを見送った。

「ん~……?」

 そうして、上空から見える景色をじっくりと眺める。

 シャグレナ大陸を通過するときはさして面白くもない風景に眺めることはあまりなかったものだが、ここはどうやらまったく別の場所らしい。

 連なる山々と森、草原が果てしなく広がっている。

 ここは見覚えがあると確認して降下した。

「解ったか?」

「ここ、コルレアス大陸だ」

 それに一同は顔を見合わせる。

「それは本当じゃな?」

「ウェサシスカから見たのと同じだよ」

 浮遊大陸ウェサシスカに住んでいた彼には、上空からの風景は見慣れたものだ。

「どこら辺りか解るか?」

 ユラウスの言葉にアレサが地図を広げた。