──朝、清々しい空の下でリザードマンたちが慌ただしくしていた。

「いかがなされた?」

 ユラウスたちは、ようやく見分けがついてきたリュオシャルに歩み寄る。

「ヤオーツェがイなイ」

「心当たりは?」

 シレアの問いかけに首を振り、小さく溜息を吐いた。

「誰も──誰も、ヤオーツェにつイて知らなイ」

 改めて示された現実に、リュオシャルは悔しげに顔を伏せる。

 誰一人、行き先を知らないからといって友達がいないという訳じゃないと言っても、今の彼には聞こえないだろう。

「我々も探してみよう」

「すまなイ」

 アレサに頭を下げて遠ざかる背中を見送り、三人はそれぞれに散った。

 昨夜、少し話をしただけで外見までは記憶していないものの、話せばすぐに解る。