「だから、お前は俺の何処が好きなんだ?」 「えっと……、カッコイイとこと、優しいとこ。 う~んと、それにこっちの相性も抜群だし」 「愛はないのか? 愛は?」 「えっと……、勿論愛してるよ。 愛してなきゃ、こんなことしないしぃ……」 ――今更なによ? と、その女は俺に口付けて、その自慢の口元の口角を完璧なまでに緩く上げて微笑んだ。