朝と言っても、すっかり太陽は頭上にあった。 軋む頭をそおっと起こし、水を求めて階下へ降りる。 「あら、誠さん、やっとお目覚め?」 俺の足音を聞きつけて、涼しい顔でお袋が顔を出した。 「おはよ……って、俺どうやって帰ったのかな?」 確か……静さんに酒を勧められて、飲んで飲んで、酔いつぶれた。 「静さんが、責任とっておぶって来てくれましたよ」 「はぁ~ マジ、カッコ悪いな俺」 ボリボリと頭を掻いて、恥ずかしさを誤魔化した。