……違うぞ、問題はそこじゃない! 「親父、実際のとこ、俺は誰の子なんだ?!」 「う~ん、難しい質問だ」 「なんだとぉ~~」 「まぁ、誠、落ち着け。 確実な事実は只一つ。 卵子提供の麗さんが、お前の生物学上の母親であることに間違いは無い。 だが、父親となるとな……」 「父親は精子提供者の親父じゃないのかよ?!」 親父は俺のうろたえた顔を見て、ニヤリと笑った。