「良しっと。
だが、なんだな……

他人事だから言えるんだが、この身体に絆創膏はやっぱり笑える」


「何なんすか、先輩っ!」


いきなり俺の身体をじっと見て、笑い出した先輩に戸惑いを隠せない。


「お前、女と寝るときは剥がしとけよ。ククッ……」

「ったく……」

「いやな、思い出しちまってさ。

俺も美鈴に笑われて、恥ずかしい思いをしたことがあったなぁ、なんてさ」


それは、先輩と日向さんが、その……所謂一線を越えた裸の付き合いがあるってことで。


「笑われると気まずいもんだぞ」


そう言って笑った先輩が、妙に幸せそうに見えて、胸の奥がキュウっと痛くなった。