美人というのは、ある意味孤独な別な生き物かもしれない。


少なくとも、ここにいる普通の女達とは種族が違う。


彼女達は群れないし、纏わりつかない。
プライドが高いのだ。


だからか……

俺が今まで、彼女達を受け入れてこれたのは……


カラオケボックスの喧騒の中、俺は逃避するようにそんなことを考えていた。


その時、俺の携帯がアラームを鳴らした。