七瀬「うぅ…ごめんなさい…(涙)」

有架「……別にいいけど(頭撫で)」

七瀬「ありがとう…。うーん…でもね、たぶんやっぱり運命ってあると思うんだよね私。私と有架がさ、今まで別の道を歩いてて、でも大学でその別々だった道が交わるところがあって、それがあの中庭だったんだろうなーって私思う」

有架「……そか」

七瀬「うん。だからね、たらればはないんだよね、きっと。なるようにしてなったんだから、私がこうなんだって選んだ道なんだから、これが正解なの。実際、私は今とってもとっても幸せなのです!」

有架「……それはよかった。(※今のは反則だよなーと思ってる人)」

七瀬「有架は?」

有架「俺?」

七瀬「幸せなう?」

有架「……愚問だな」

七瀬「えへへーっ!」

有架「…………。(※ホントなんだろうこの可愛い生き物はと思ってる人)」

七瀬「みんなやっぱりそうなんだろうなーって思う!なるようにしてなって、出会うべくして出会ったって。なんだかそう考えると不思議だねー…」

有架「…その話、なんか聞いたことある気がする」

七瀬「あれ、私話したことあったっけ?うん、じゃあ私はそれくらい有架との出会いに奇跡を感じているわけなの!赤い糸ーっ!」

有架「……はいはい」

七瀬「見える?(小指立て)」

有架「見えない」

七瀬「……切れちゃうかな?」

有架「……ううん、切れない」





【おわり】