いつも彼女はいたけど、別に全部体目当てだったわけではない。 中にはそういう関係になった女もいたが、全員がそうだったわけではない。 でも、本気になった女はいなかった。 「夏くんっ!」 真希だ。 真希の髪は栗色のボブ。 『あ、悪い。待った?』 「ううん!」 にこっと笑って俺を見る。