「おや?早いですね。恋さん。」


お兄さまは庭にいらして、薔薇の庭園のお手入れをしていました

「はいっお兄さまに会いたくてっ」


「…恋さん。」


あれ?


お兄さま、苦笑するのは何故ですか?


「前から言ってますけれど。もう中学卒業したんですから、そういうのは止めませんか?私は兄なんですから……。」


「ええっどうしてですか?」


お兄さまはそれには答え無くて、あたしのメイド服のリボンを直してくれました。


「でもでもっあたしにはお兄さましか目に入りませんっ」