ふぅっと広田くんに聞こえないくらいのため息をした。 「椎、おはよ!」 いつもの変わらない百合のあいさつ 「ぁ、おはよ」 にこにこしながら私の横についた。 広田くんが友達に呼ばれて席を立ったのを確認し、こそっとしゃべる 「…大丈夫?」 「…うん。大丈夫…かな」 「もう。椎はすぐ我慢するんだから。」 呆れたように私の頭を軽く小突いた。 「…ごめんね」