時間はもうない。


でも…私の考えはもうきまっている。



「レイ…私…

「俺が生贄になる」



「…そんなのッ…だめよ」

「何故だ。俺はお前に命を助けてもらったんだ。
それに俺は…」


言葉を続けることなく口を閉じる

「…助けてもらったのはこっちでしょう?」

レイの方に頭を向けた

2人が座っているベッドが微かに軋んだ。



ギシ…
という音とともに私は抱きしめられた。