「私は忙しいが心がないわけではないです。心が通っているが故に忙しいです。好きでやっている、忙しい、なのです。」


「そうなのですか。それは失敬。でも、あなた、多分、少し、ご自分を見失っているのでは?」

「そんな事は重々承知、百も承知!
そうですね。この忙しいのが終わったら、座禅、してみますよ」









「心がないのは悲しい事です。私は絶対に忙しくしません!」

「あなたの場合はもう少し落ち着いた方が良いと思います。なにか、危なっかしい」

「座禅をして危機を回避するのです」

「では座禅してみますか?」

「これからアルバイトなのです。座禅してる時間がありません。座禅してると時間がなくなり忙しくなってしまいます。まさに本末転倒!


「…なるほど。ではまたの機会に」

「あ、お坊様」

「そのほうきで空を飛びましたよね?昨日の夜も」