隣の甘党




「え、何って帰るよ?305号室。」

「いやまぁ帰ってくださるのはありがたいですけど…!」

「なにそれ傷つくよ一朗お兄さん」

「え、お兄さん?おじさんの間違いじゃ、あ、すいません止めてすいませんどうぞお帰りください。」

「おじさん?!」

むしろ早く帰ってくれ。
結局彼はひょい、とベランダを飛び越えてしまう。

「じゃーなー」

「はぁ、」

とりあえず、下に落ちないでくれるならなんでもいいです。
プリン、いつかファ○マの俺のシリーズとセットで買ってもらおう。

そう決意したのである。