隣の甘党



「あんま帰るのおそくなるなよー」

「え?え?は?」

「んじゃなー」

ことり、とプリンの欠片すら残ってないカップをテーブルの上に置いた日葉さんは、

「え、ちょ、まってまってまって!!!!

どこから帰るつもりですか」

窓を開けたかと思えばベランダに足をかけていた。