眩しい夕陽に、目を細めながら、私は言った。


「だって、ちゃんと返事をしてないもん」


「じゃあ、言っちゃえばいいのに」


「簡単に言わないでよ」


この二年間、先輩と過ごした時間を考えたら、簡単には言えれない。


「それにね、断るなら、先輩が納得いく返事をしなきゃ」