そう言うと、直人は私の手を握った。 「何するのよ!?」 不意打ち過ぎて、自分でも顔が赤くなるのが分かる。 「ヒューヒュー!」 桜と翔太は、完全に楽しんでいて、わざとからかってきた。 「二人きりになりたい。行こう」 直人はそう言うと、強引に私を引っ張って行ったのだった。