「で、伯升は主上を連れ出すのに協力してもらう。」 「初めから頭数に入れていたな?」 獅子が僅かに片頬を揺らした。 「あとは王の力量次第だが… 何しろ長官相手だからなー。 まーそれまでに備えておけよ。」 「っておい、ちょっと待て。」 詰まっていた声が出た。 「何真っ青になってるんだ?」 「どういうことか、ちゃんと説明しろ。」 「軍を動かせなかったんだよ。 お前もわかってただろ? 今の王じゃ無理だ。」 「だからといって、なぜ私が主上と共に行く。 お前が行けばいいではないか。」