だが、楊太僕が重視するのは民だ。 彼が素晴らしい人材であるのは、民のために尽くして結果を残しているからである。 この世界において、民と国はどちらが重いのだろう。 国が整えられれば、民草は自分で幸せを掴んでいく。 だが、国を整えるためには、民草の力が必要だ。 どちらが先など、鶏と卵の問題と同じなのかもしれない。 結局は、鶏も卵も同じ重さの命がある。 禁軍は動かせなかった。 悔しい。 自分の未熟さが愚かしい。 今までの傲慢さを思い出し、礼は忸怩たる思いにかられた。