それでも、臣下は臣下として扱っていた。 あまり政治に関与しないのが雉院のやり方であったが、好き嫌いで選んだ臣下ではないように思う。 子州に捕らわれたという、楊太僕。 彼には、死をかけてまで追う部下がいる。 彼が礼にどういう評価を持つにせよ、この国には必要な人材である。 礼が必要とするかどうかではなく、王として必要かどうかを見極めなければならない。 東苑がいつか言っていた。 『できるだけ多くの者を乗せよ。』 きっとそういうことなのだ。 ならば、自分の守りたいものは国か。