初めの礼は、自分を護ろうとした。 好きな者だけと付き合い、嫌なことには目を瞑った。 雨乞いの時、礼はひたすら雨が降ることを願った。 民の為ではない。 自分の立場を護るためだ。 思いつきの平当への嫌がらせで、得をしたのは金大好だけだ。 礼の嫌がらせは、民に向けたも等しい。 自分は愚かだった。 雉院よりももっと。 雉院は、美を求めて生きた。 ただそれだけで、それだけではすまされなかった。 だから、死んだ。