ぞくり―――。 鳥肌が立った。 ぴたりと貼り着いている。 背後をとられていた。 何という手練れだ。 伯升は、腕には自信がある。 ぜひ、顔を拝みたい気分になった。 「そこにはいない。 こっちだ。」 背後にいた男が言った。 殺気はない。 はっと、ある話を思い出した。 確か、禁軍の将校にも就ける実力を持ちながら、清罪宮の門番をしている男。