兄は、昔より大分無口になった。 だが、変わっていない。 張湯の好きな茶を入れてくれた。 このまま時が止まってしまえばよいと、何度思ったかしれない。 張湯と蒙易冶は、本当の兄弟ではない。 劉向に二人とも拾われた。 自分の下には、まだ十六の弟、劉巾がいる。 これも血の繋がりはない。 劉巾が拾われたのは、張湯も蒙易冶も昇級のことで悩んでいた時だった。 自分たち兄弟を独り立ちさせるために、父は劉巾を拾ったのかもしれない。 時々そんなことを考えた。