「雉院もおそらく牢に行っていたことは知らなかったわ。 そういう口ぶりだったもの。 そういえば、彩夏は?」 ふと、気付いた。 赤国に到着してから、姿を見ていない。 娘の身体まで死んだのだ。 心配だ。 「実は…」 朱雀が、言葉を濁す。 礼は、朱雀の目を見据えて、先を促した。 朱雀は一呼吸して、話出す。 「劉向と組んでいた彩夏は、最後に気付いてしまったようです。」 「それって…」