「決めたか?」 「………。」 少年は頷くと、口をパクパクさせ、手を合わせて跪いた。 最高の礼を示す。 少年は顔をあげ、再びパクパクと口を動かした。 「………。」 少年の口の動きで、その答えの確信を得る。 「いいんだな?」 獅子が真っ直ぐに少年を見て言った。 少年は獅子の見つめたままコクコクと頷く。 そして、笑顔を向けた。 その笑顔が一瞬陽春と重なって、花英はたじろいだ。 「お前にコイツをやる。」 獅子が懐から護身用の小刀を出した。