それにしても、どうして楊太僕の身元が割れたのか。 楊太僕はあまり表に出ていないので顔は知られていないはずだ。 賊内に王宮の関係者がいるのか? それもかなり上層部に。 ―裏切り…。 有り得ない。 それは、軍師を勤めていた自分が見落としていたことになる。 そもそも自分は軍師として雇われることもなかっただろう。 しかしながら、おかげで楊太僕は無事なのである。 あとはもう、自分のすべきことをするだけだ。 ―だが、どうすれば… 夜があっと言う間に更けていった。