月物語2 ~始まりの詩にのせて~




張湯の額に、赤い痣のようなものが出来ていた。



「その紋章がお前の強さとなる。
そして、契約の証となる。
何の形になるのかは、暫くわからない。」



朱雀が震えていた。



動揺が伝わってくる。



「礼に、心からの忠誠を。」



朱雀はそれだけ言うと、駱駝に乗った。



周囲は元の砂漠に戻っている。



「行きましょう。」



礼は張湯に目を合わせられずに言った。