「賊に村を追い出されたようです。」 伯升が戻ってきて報告してきた。 「どこの村だ。」 「この先の小さな村のようです。 俺たちが向かう町をちょっと外れたところです。」 それから礼をちらりと見て、張湯に何か耳打ちする。 「…―。」 「…―!?」 その二人を気にする風でもなく、朱雀はぴったりと礼に張り付いている。 「何かしら?」 「我々に必要なことであれば、話すでしょう。」 「そう。」 それ以上は何も言えなかった。