花英は不意に気恥ずかしさを覚えた。



明道から目をそらす。



「いや、これは失礼。
私も年ですね。
若者の尻を見ると、ついついたたきたくなってしまって。」



今自分の尻を叩かれると困りますが、などと冗談混じりに明道は笑った。



彼は本当に元気になったのかもしれない。



明道の視線が外れたのを感じて、明道に視線を戻した。



「あなたは、私の上司によく似ている。」



外の景色を眺めながら明道は言った。



王宮の青々とした庭は、違和感しかない。



花英には、あまり好きな場所ではなかった。