―――――――――――――――――――――――――――― おかしい。 ここはどうもおかしな場所だ。 彩夏は暗い牢屋から連れ出された。 獅子に担がれ、脱獄のような気がして暴れた。 その後のことはあまり覚えていない。 気がつくと誰かに負ぶさられていた。 今一緒に暮らしている老人のようだった気もするが、それは有り得なかった。 もう百才を越えようという老人なのだ。 なぜ自分はこんな場所にいるのだろうか。 何も考えたくない。 とにかく脳の活動を停止させた。