「「何!?」」 二人の高官が声をあげたのは、場所は異なれどほぼ同時刻であった。 一人は郭泰丞相、もう一人は金大好である。 「はっはっは。 あの若き王にも、度胸と行動力はあったか。 意外や意外。 はっはっは。」 「はっはっは…… じゃありません! 郭丞相。」 楽布(がくふ)は厳しく言った。 楽布は、郭丞相の副官である。 長年一緒にいるが、郭丞相は間違いなく王の器を持っている。 楽布には、何故天があのような未熟な王を選んだのか、全く理解できなかった。