―――――――――――――――――――――――――――― 門は開けられない。 礼は、城壁を越えるしかなかった。 馬は、金大好に隠してもらっている。 ―意外と役に立ったわね、あの男。 旅支度はほぼ完璧になされていた。 それもこれも、礼ではなく王のためではあるが、お陰で順調に事が運びそうなのである。 「我々が先に登ります。足場を作ったら… 「いや。 礼は私が。」 それまで黙って走っていた朱雀が、口を開いた。 「ですが―」