――――――――――――――――――――――――――――― 王宮の一室で、朱雀は苦悶の表情を浮かべていた。 どんな顔をして会えばよいのかわからない。 官たちは、黄国から礼が帰ってくると思っている。 あながち間違えではないが、朱雀はその先の真実を知っていた。 どれほど過酷なものを、王に背負わせたのだろう。 朱雀は目を閉じた。 今、朱雀に出来るのは、官たちを抑えておくことだけだ。 今度こそ、きちんと王を迎えよう。 それが、“己の役目”だと思った。