自己中彼氏

凄く凄く急いで来たのに。







もう!
知らないっ!!






部屋のドアに手をかけた時だった。








「由香……」





春人が私を優しく包む。




「離してよ……」




「泣いてんの?」



「泣いてないっ!」



「泣いてんだ」



「うるさいっ!!」





「ごめん……」




え?



「素直じゃなくて。
自己中で……ごめん」





「俺も、ヤキモチ妬いてたんだ。
アイツに……」



アイツというのはたぶん城之内さん。