自己中彼氏

「わぁ~…。
これ可愛いぃ」








「由香ちゃん……」






「これ、おいしそぅ~…」




私は城之内さんの言葉を
ワザと遮ってハシャぐ。





「由香ちゃん」



だんだん強くなる口調。




「これもぉ~」




「由香ちゃんっ!!」




びくっ――…




「彼氏。いいの?」





よくない。
でも、悪いのはあっち。





「無理してるんでしょ?」




「だって……」




「春人君……悲しそうな顔してたよ」