自己中彼氏

「……ったぁ~…」







倒れこむ私。






ゲッ。

ジュースが制服に
こぼれてしまっている。




「ちょっと……アンタ……」




ぶつかって来た奴に
文句を言おうとした時だった。




そいつが発した言葉。




「もう。
前を向いて歩いてよ!
靴にジュースがついたじゃんか」





はぁあぁ!?


何言っちゃってんですか!!

えぇ!?
アナタ今なんつった!?






「ちょ……。
私のほうが被害受けてんのよ!!」



制服にかかった
ジュースをアピールする。




「ジュースなんて買うからでしょ」





その言葉でもう私の脳にある
線は切れてしまった。