自己中彼氏

『どこでもいいじゃん。
俺の勝手だし』





「は?
私知ってんだからねっ!!」





『何を?』





「昨日、茜と春人が駅に
いたこと」






『……。』




なんでなにも答えないの?



私達のやりとりに
茜は首を傾げていた。






『いちゃ悪い?』






「そんなこと言ってない!!」





『じゃいいじゃん』





どうして隠すの?
話してよ。
全部全部話してよ……。




「今……。
喫茶店にいるでしょ?」





声を振り絞って出た言葉が
それだった。